簡易盗聴発見器について

盗聴調査をご依頼いただくお客様の多くが、いわゆる「簡易盗聴発見器」や「簡易盗聴探知器」と呼ばれる機器をお持ちです(2,000円から10,000円くらいのものをお持ちの方が多いです)。

このような機器で調べたところ、反応があったものの盗聴器が見つけられないということで、ご依頼いただくお客様もかなり多いです。自分の家にはあるはずがないと思っていても反応があると不安になるのは当然のことです。

今回は実際に通販でレビューが多くついている3,000円以下の簡易盗聴発見器を使ってみて、どのような反応を示すか確認してみました。

実験に使用した発見器の表記スペックは以下の通りです。

■商品A
対応周波数:30MHz~2.4GHz
電源:電池式
製造国:中国

■商品B
対応周波数:100MHz~3000MHz、1.2GHz・2.4GHz
電源:充電式
製造国:不明(おそらく中国)

2機種とも盗聴器だけではなく、盗撮器の周波数帯もカバーしている優れものです(表記上は…)。なお、今回、使用した盗聴器と盗撮器は、一般的によく使用される下記周波数帯のものです。

■盗聴器:399.4550MHz
■盗撮器:1.2GHz

簡易盗聴発見器反応テスト01

まずは、【商品A】から確認してみました。
とてもコンパクトなのに表記上の対応周波数がMHzからGHzまでとかなり広域で、優れているというよりも、かなり投げやりな表記です。ステマなのか商品レビューの数が他を圧倒していました。早速、付属の電池を入れてボタンを押してみると…(操作はこれだけです)

……。

無反応。
盗聴器から1~2m離れた距離で、盗聴波がないことを示す緑のランプが点灯するのみでした。

商品説明には約2~3mで黄色のランプ、0.5mで赤のランプが点灯しアラーム音が鳴るとのことですが、手に取った機器のランプは緑色…こんなことがあるはずがないと盗聴器に近づくと反応しました。盗聴器との距離は0m!発見器を盗聴器にくっ付けると反応を示しました。

よしっ!ん?待てよ…。
ピッタリと付けるって目視できてる状態じゃないですか!

なお、盗撮器の方は10cmで黄色、5cmで赤のランプが点灯しました。

簡易盗聴発見器反応テスト02

気を取り直して、【商品B】の動作確認へ…。

説明書が英語と中国語のみで、方位磁石とLEDライトが付いており、少年探偵団が好みそうなパッケージのチープさが怪しさを醸し出しています。

電源を入れてみると無反応……無反応なのは商品Aで慣れていたので何とも思わないのですが、こちらはランプすら点かず電源が入っているのかすら分からない状態です。

本体の横にあるボリュームのつまみと思っていたものが、説明書を読むと「sensitivity adjustable(感度調整)」とあったので、調整してみると反応しました。

「ビーーーーッ!」というビープ音と共に赤いランプが点灯。

こちらは調査器として機能している…と思いきや、盗聴器の「ある」「なし」に関わらず、つまみを上げていくとビープ音の音が大きくなり、もはや何の感度なのか分からない状態です。

それでも上手く調整すると数十センチまで近づけば盗聴器への反応は示しました(盗撮器は無反応)。

もはや盗聴器を探すというよりも、発見器を機能させるために微妙な調整を行いながら盗聴器へ近づける作業をしているといった様相を呈してきました。

テストのまとめ

調査に伺った際によく訊かれる質問の1つとして挙げられる「自分で買った簡易盗聴発見器で引っかかる問題」を、今回、実際に使用して確認しましたが、1つ言えることは「見つかるも八卦見つからぬも八卦」ということです。

そもそも、このような簡易盗聴発見器には周波数を表示する画面や拾った音声を確認する術がありません。この時点で盗聴調査には不十分です。

なぜなら、生活空間には盗聴波以外にも様々な電波が飛び交っており、あらかじめ周波数を知らない限り盗聴波のみを限定して受信することはできません。したがって、簡易盗聴発見器が反応するも、盗聴波以外の電波を受信し、探しても見つからず、精神的に不安定になる…という負の連鎖に陥る方が多いです。

また、実験結果の通り、発見器自体の性能が低いので、本当は盗聴器が設置してあるにもかかわらず反応しないというケースもあります。こちらは製品自体が結果的に機能しておらず、盗聴被害にも遭い続けるので、更に問題です。

簡易盗聴発見器で盗聴器が見つかることもあるかもしれませんが、それは「運次第」というのが現実です。

それでは、それなりの機能を持った受信機を買って自分で調査すればいいのかというと、安いものでも2~3万円前後はしますし、操作自体が知識を要するので、結果的には専門の会社に依頼した方が金銭的にも時間的にも節約できます。

お遊びとして自宅の盗聴調査をしてみる程度のことでしたら、簡易盗聴発見器で調べてみるのもよろしいですが、本当にお悩みの場合は、ぜひあんしん.comご相談ください。